KANさん
  • KANさん

    済州島からソウルに移動した翌日、「伝説の焙煎士 朴元俊氏」の甥御さんの娘が経営するお店「BROWN JEWERRY」にT氏を連れて行った。(ややっこしいね)
    娘さんは「カンさん」という。
    コーヒーにはずっと興味があって、朴元俊氏の後をついでカフェをやっている。

     当初はまだ20代の可愛らしいお嬢さんという印象であった。
    彼女にとってコーヒーは好きだが、“朴元俊”の名前があまりにも大きいので、実際にかなりの負担になっていたのだろうと思う。
    朴氏の書き残していたコーヒーの焙煎についてのメモを見ながら焙煎を再現してみたりした様だが、実際にそういつもうまく行くはずがない。
    悩んだ挙げ句にアメリカまでコーヒーの勉強に出かけて行ったりもした。
    ソウルに帰国して間もない頃の彼女のコーヒーを飲んだが、私が非常に心配するほど味がおかしくなっていたのだ。
    それからしばらく時間が経ってしまったが、今回T氏を彼女のお店に連れて行ったのは、日本でT氏に事情を話し、「カンさんのコーヒーを看てやってもらい、なんとか修正してもらいたい。」とお願いしていたのだ。
     彼女にとっては迷惑な話しかもしれないが、私にお世話になった方の親類がこのままではビジネスがうまく行かないかもしれないと思うとじっと見ていられなかったのだ。
    お店に行ってカンさんが淹れてくれたコーヒーを飲んだ瞬間、「あれ?コーヒーがちゃんと美味しい!」と思った。
    朴元俊氏のコーヒーのように強烈な個性はないが、しっかりとした苦みとコクの中に甘さと香りがしっかりとあるバランスの取れたコーヒーだった。

    この一杯で私はホッと一安心。 「これなら味で評判をとれる!
    やって行ける。」と確信した。
    コーヒーはその作り手がそのまま映し出されるといわれるが、彼女が朴元俊氏のそっくりなコーヒーを出したとしたら、わたしはちょっと戸惑うだろう。
    今のこのコーヒーが彼女らしい。(あくまで私のイメージだが。)
    朴氏のコーヒーの“呪縛”から吹っ切れて朴氏とちがうおいしさに目覚めたようだ。
    おいしさのセンスも間違っていないようなので、あとは自由にコーヒーを追求していけばよいと思う。
    またお店に行くのでがんばって!
    KANさん
    左からYUNGさん、中央がKANちゃん、右がCHYANG君
    この3人はよく似ていてよく兄弟にまちがわれるようですが兄弟ではありません。
    全員独身で、「何で早く結婚しないの?」と聞くと、
    YUNGさん曰く「最近の韓国の若い男は頼りない!」と一括!
    KANちゃんも男が頼りないから“男ぎらい”なんだそうだ。
    お二人とも、そんなことをいっていると“行き遅れ”ますよ。
    赤信号と黄信号が灯っていますよっ!
    福島達男